Android 8.0 Oreo ではピクチャ・イン・ピクチャ(PIP)と呼ばれる、YouTube などの対応アプリを小窓で表示する機能が追加されました。
この機能は本来、アプリをフォアグラウンドに切り替える(ホーム画面に戻る)だけで自動的に有効になるらしいのですが、まだすべての端末に行き渡っていないのか、私の環境ではうまくいきませんでした。
また、プレビュー版ではシステム UI 調整ツールを利用して強制的に有効にできたようですが、正式版では使えなくなっているようです。
そこで root と Tasker を使って何とかできないかと試行錯誤したところ、正式版でも使える PIP 有効化方法が見つかりましたのでそれを紹介します。
必要なもの
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Android 8.0 を搭載した端末
root 化している必要があります。
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Tasker(Google Play)
有料アプリですが、公式サイト から 7 日間のトライアル版を入手できます。
操作の流れ
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Tasker で PIP を有効にするタスクを作成する。
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クイック設定に作成したタスクのパネルを追加する。
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PIP を有効にしたいタイミングで追加したパネルをタップする。
手順
タスクを作成する
Tasker で Picture in Picture という名前のタスクを作成し、以下のようにアクションを追加してください。
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Status Bar
Set : Collapsed -
Run Shell
Command : input keyevent 171
Use Root : check
クイック設定にパネルを追加する
Tasker のメイン画面から、右上のmore_vert > Preferences > ACTION > Quick Setting Tasks で、Unset となっている欄に、手順 1 で作成したタスクの名前(Picture in Picture)を入力し、Tasker を終了してください。
クイック設定を開き、編集ボタンをタップして編集画面に入り、Picture in Picture という名前のタイルを追加してください。
動作確認
YouTube などの対応アプリを開いて、PIP が使える画面(動画再生中など)でクイック設定に追加したパネルをタップしてみてください。
以下のように、画面の隅に小窓で表示されれば成功です。