最新 OS は 4 年前のスマホでも動くのか? ― Nexus 6 に Android 9 を焼いてみた
  • Nov 3, 2018
  • negset

皆さんは Nexus 6 という機種をご存知でしょうか。
2014 年 11 月に Google によって発売された 6 インチの大画面スマホで、私のお気に入りの機種です。

Nexus シリーズならではの強みにより、当時最新の Android 5.0 を搭載して販売され、3 年間にわたって迅速な OS アップデートが続けられたのですが、2017 年に配信された Android 7.1.1 を最後にサポートが終了してしまいました。

とはいえ、Nexus の強みは長期の公式サポートよりもむしろ、非公式の開発が盛んな点にあります。

公式がアップデートしてくれないなら非公式 ROM を焼けばいいじゃない、ということで Android 9 のカスタム ROM を導入してみました

導入したもの

  • Nitrogen OS
    • 機能性と安定性のバランスに優れた ROM で、いち早く Android 9 に対応していたため今回はこちらを選びました。
  • FrancoKernel
    • もっとも有名なカスタムカーネルの 1 つです。安定性に定評があるため、ROM と一緒に導入しました。
  • OpenGApps
    • Google Play サービスを利用するため。パッケージは nano を選択しました。
  • Magisk
    • root を取得するため。

導入手順

通常通り、カスタムリカバリでフラッシュするだけ… なのですが若干の手間が必要でした。

というのも、ROM 側がデータ復号に対応していないらしく、導入するに当たって端末の暗号化を解除する必要がありました。

暗号化を解除するには、内部ストレージを含むすべてのデータを初期化しなければならず、やや面倒でした。が、複雑な作業ではなかったので実行しました。

結果は?

起動しました

とりあえず起動したので一安心。

最新の OS、最新のセキュリティパッチ

予想に反してサクサク動く

Nexus 6 もまだまだ現役じゃないか、と思わせる機敏な動作で軽く感動しました。

これだけ動くならもう少し公式アップデートを続けても良かったんじゃないか?

目立った問題点はなし

3 日ほど利用しましたが目立った不具合は見当たらず、常用できるレベルまでに至っていました。

ただし SIM は刺していないので、モバイルネットワークや通話に関しては不明です。(ROM のスレッドを見る限り大丈夫そう?)

カスタム機能はまだ少ない

Android 9 がリリースされてまだ間もないということもあり、ROM 独自の機能はまだ少ない印象でした。

これからの開発に期待したいところです。

弄れる項目はまだ少ない

まとめ

古い機種でもカスタム ROM 開発が続けば長い間使える、ということを改めて確認できました。

Android 端末を選ぶ際には、「非公式開発の活発さ」を判断の基準に入れて考えるのも良いんじゃないでしょうか。

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