MediaTek 製 SoC を搭載したスマホの多くには、LocationEM2 というシステムアプリがインストールされています。
このアプリ、設定から無効化できないくせに、電話や位置情報の権限を持っていてなんだか怪しい。
そこで今回は、adb コマンドを用いてこのアプリを無効化する方法をご紹介します。
必要なもの
- 端末本体
- 今回紹介する方法は、Android 5.0 以降が対象です。
- PC
- あらかじめ、adb コマンドが通る状態にしておいてください。
- 端末と PC を接続するケーブル
- 充電専用ケーブルではなく、データ転送可能なものである必要があります。
手順
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端末の USB デバッグを有効化する。
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端末と PC を USB ケーブルで接続する。
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adb が通る階層からコマンドラインを開き、以下のコマンドを打つ。
adb shell pm hide com.mediatek.lbs.em2.ui
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以下のように表示されれば成功。
Package com.mediatek.lbs.em2.ui new hidden state: true
まとめ
上記操作を行うと、LocationEM2 は設定のアプリ一覧に表示されなくなります。
元に戻す場合は、手順 3 のコマンドを以下のものに変更して、再び実行すれば OK です(hide を unhide に変える)。
adb shell pm unhide com.mediatek.lbs.em2.ui
ちなみに今回紹介した操作は、LocationEM2 以外のシステムアプリにも有効で、パッケージ名さえわかれば、以下のように任意のアプリを無効化できます。
adb shell pm hide [パッケージ名]
ただし、システムに不可欠なアプリを無効化してしまうと、最悪の場合、端末が起動しなくなる恐れもありますので、注意して行うようにしてください。