皆さんは Nexus 6 という機種をご存知でしょうか。
2014 年 11 月に Google によって発売された 6 インチの大画面スマホで、私のお気に入りの機種です。
Nexus シリーズならではの強みにより、当時最新の Android 5.0 を搭載して販売され、3 年間にわたって迅速な OS アップデートが続けられたのですが、2017 年に配信された Android 7.1.1 を最後にサポートが終了してしまいました。
とはいえ、Nexus の強みは長期の公式サポートよりもむしろ、非公式の開発が盛んな点にあります。
公式がアップデートしてくれないなら非公式 ROM を焼けばいいじゃない、ということで Android 9 のカスタム ROM を導入してみました。
導入したもの
- Nitrogen OS
- 機能性と安定性のバランスに優れた ROM で、いち早く Android 9 に対応していたため今回はこちらを選びました。
- FrancoKernel
- もっとも有名なカスタムカーネルの 1 つです。安定性に定評があるため、ROM と一緒に導入しました。
- OpenGApps
- Google Play サービスを利用するため。パッケージは nano を選択しました。
- Magisk
- root を取得するため。
導入手順
通常通り、カスタムリカバリでフラッシュするだけ… なのですが若干の手間が必要でした。
というのも、ROM 側がデータ復号に対応していないらしく、導入するに当たって端末の暗号化を解除する必要がありました。
暗号化を解除するには、内部ストレージを含むすべてのデータを初期化しなければならず、やや面倒でした。が、複雑な作業ではなかったので実行しました。
結果は?
起動しました
とりあえず起動したので一安心。
予想に反してサクサク動く
Nexus 6 もまだまだ現役じゃないか、と思わせる機敏な動作で軽く感動しました。
これだけ動くならもう少し公式アップデートを続けても良かったんじゃないか?
目立った問題点はなし
3 日ほど利用しましたが目立った不具合は見当たらず、常用できるレベルまでに至っていました。
ただし SIM は刺していないので、モバイルネットワークや通話に関しては不明です。(ROM のスレッドを見る限り大丈夫そう?)
カスタム機能はまだ少ない
Android 9 がリリースされてまだ間もないということもあり、ROM 独自の機能はまだ少ない印象でした。
これからの開発に期待したいところです。
まとめ
古い機種でもカスタム ROM 開発が続けば長い間使える、ということを改めて確認できました。
Android 端末を選ぶ際には、「非公式開発の活発さ」を判断の基準に入れて考えるのも良いんじゃないでしょうか。